“「居ごこちマイスター」への誘い“
「居ごこちマイスター」とは、長年の居ごこち研究で得られた知見を生かして、その空間の居心地に悩んでいる人に寄り添って、みんなの居心地にも視野を持ちながら、居心地とはどういうものか、どう取り組んだらいいかを共に考える専門家のことです。
居ごこちマイスターが多くの場面で活躍することによって、少しでもこの世の空間の居心地が、便利に気持ちよく、美しくなることを目指しています。
*研究所では「居ごこちマイスター」の認定をし、共に切磋琢磨するために講義と実践研修を含んだコースを、年に数回4日間で開催します。
1.居ごこちマイスターの認定
ー 長年の居ごこち研究で得られた知見を生かして、「居ごこちとは」を言語化することのできる専門家になる為の認定
2.空間づくりのアドヴァイス
―住宅、リトリートセンター、ホテル、医院・介護施設 などの建築・空間づくり、また街づくりなどの空間づくりに、居心地研究の立場からの相談業務および監修
3.居心地についての基礎研究
―居心地についての基礎的、実証的研究の積み重ね
―たとえば、概念分析、快適の研究、「気持ちよさ」 の研究などにみられる基礎研究との連携
4.講演会
―各種講演依頼にもとづく「居心地」の発信
―主に、「居心地」のよびかけ、小学生から大人まで、学校や施設や 企業などで、
5.居心地研究所「ランチ会」
―桜樹庵での静かなゆったりとした寛いだ時間のなかで、ランチをとりながら、立場を超えて交流を深める場
6.居心地研究会
―専門にとらわれない、各異業種間の連携を「居心地」をとおして探 る研究校流会。先端的研究をされている講師をお招きをしての勉強会は、従来から続けられてきたクリアリング(ネガティブな思いを振り払う)の研究ともかさなる
7.レポート発表会
―気軽な小論の発表会、ストリート(立ち寄り発表)プレゼン、ピンドアップペーパーのプレゼン
―ささやかな場所での「居心地」に関するフリーなディスカッション
8.ギャラリー・トーク
―研究所本棟と桜樹庵を体感していただきながらの歓談
9.公開連続セミナー
―所長による「居心地」についての年間数回にわたる連続セミナー
―国際文化会館小会議室でのゼミ開催
10.人と場所をもとめていごこちの良い旅
―居心地研究所企画のツアー、現地・現場でのトーク、解説講師付き
11.「居心地と美」シンポジウムとパフォーマンス
―音楽、美術、文学、演劇などでの居心地へのまなざしについて
12.報告レポートの発刊
―「いごこち・文化研究会」(仮称)~(第二次居心地研究会・分科会)
主旨
わたしたちはいまや自分自身の「存在場所」そのものが危ういと感じるようになり、そのことに声を大にするようになった。
地球規模のその危機が叫ばれてから半世紀たち、この地球を我家(ハビタット)のように、インテリアのようにと合唱してからも時が経つ。環境破壊、環境保護、サスティナブル環境、と環境時代と叫んでいる。
また、わたしたちの社会は規律で制御する社会であるにもかかわらず、誰が誰をと指定もできないが、たがいに管理し管理される社会になった。働く現場も、いたるところで管理の仕事が増え、管理が大手を振っている。それは私たちをさらに恐怖・不安に駆り立てている。
こうして、いつの間にか、「実存」や「アイデンティティ」ということばに替えて、「いごこち」「癒し」「居場所」ということばが普通になっている。