「居ごこち」は「快適」の条件が備わったうえで実現するものでした。
「居ごこち」=「快適」+α
プラスαの実際の姿をみてみましょう。
居ごこちを感じるのは、人それぞれに千差万別です。
好みの音楽が流されて、あるいは温泉に入り「癒される」と感じる、みんなと一緒になって踊って「楽しい」と感じたり、工芸に打ち興じて「自分らしさ」や「生きがい」を感じたり、家族のだんらんを伴う食事で「充実した幸せ感」を感じたり、ひたむきにスポーツやランニングやトレッキングなどで「集中する夢中さ」を感じ、
それらはまさにあなたのいる場所(あるいは空間)に特別な時と、場合(それは物語であり言葉におきかえられるもの)です。あなたはあなたにしか無い幸せを手にしています。まとまった大きな感情を手にしています。
そこには驚きから、興奮、高揚感から幸福感へと、そして満足にいたるみちのりが用意されています。
みんなそれらは、+αのかたちといえるでしょう。
もちろん、すでにみたような、いつまでもこころに残る感情や、特別な乗り物に乗っている間の感情や、トイレが特別な空間になるような経験は、+αといえます。