「幸せ感」というのは、感情のなかでも、とても大きく、全体的なもので
あらゆる物事のめざす、到達点のようなものです。
家庭ではお父さんが言い、企業では社長が言い、学校では校長先生が言い、政治家が演説で言うように
よく「みんなの幸せがあればよい」といわれます。
私たちのすることは、すべて「みんなの幸せがあればよい」のです。最も大きな感情です。
その最大のものが、「幸せ」です。
ところで、最大といいましたが、どんな感情がほかにあるのでしょう。
感情の種類ということになれば、喜怒哀楽からはじまって、いろいろにいわれます。
古くなりますが、日本の先人が述べたことを参考にしてみましょう。(「「いき」の構造」など
より)
二つの軸があります。
一つは、愛からはじまる軸(Aといいましょう)
もう一つは、憎悪からはじまる軸(Bといいましょう)
Aは、(恩、恋)→愛→喜・嬉→楽・愉→満足→欲→驚き
Bは、(恐れ、怒り)→憎悪→嘆き・苦→悲しみ→不満→寂→驚き
どちらも、驚きにむかっていくものであり、Aは「快適」の軸であり、Bは「不快」の軸であるといえます。
したがって、感情は「快適」と「不快」の軸でできている、宇宙といえます。
「快適」ーーー「不快」