また、ある時はこのような方に出会いました。
「居ごこち」そのものがテーマにされていることに、何の不思議を感じられてはいませんでした。
その方は、ご自分にとって、居ごこちとは
「自分の最後の砦だ」といわれたのです。
中年の男性の方でしたが、きけばそれまでに、両親とのこと、起こした事業のこと、身の振り方などで随分と苦労されてきたとのことでした。
人生にとって、最後の砦のように感じられるものが、「居ごこち」というのは、なにか深い意味を感じます。
何物にも侵されたくない自分、そして、最後の逃げ場所。
自分を守ってくれるものが「居ごこち」にあたる、と。
「居ごこち」は、要塞に囲まれた安全地帯。非常にポジティブにとらえられています。また、人生にとっての貴重な逃げ場所です。