快適プラスアルファを居心地だ、といいました。
居心地というのは、快適の兄弟ではありますが、ともに歩んできながら
でも快適とは違って、もう少し大人の、何か目に言えないものが
快適に加わっている、と考えられるのでした。
すなわち、快適+アルファ(α)=居心地よさ、と。
このアルファとは、心ともいえる「精神性」、「気分のような情趣」」、「感情」、
「時間とともにある余韻」、「物語」など、があてはまります。
「精神性」とは、たとえば、思いやりや愛といった他者へのまなざしなど。
「情趣」とは、美に代表される気分。美術や音楽の快適さから、美への気分が高まる。
「感情」とは、快感とともに一瞬に走る感情。夢のような恍惚とした快適。
「余韻」とは、その後になっても印象がひきずられて残るようなこと。
いつまでもずっと浸っていたい、もう一度でも体験したいと思う。
「物語」とは、たとえば、ドラマ性の強い連続シーンのイメージなど。
しかしそれは日常的にあること、たとえば、「触れる」感覚はある種の
気持ちを伴って、良い感情をもたらし、そこに物語がくわわることで、
より一層の「いごこちよさ」の心持をよびおこす。そこには、「物語」がないと
そうならないのです。