(一社)居心地研究所

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2017
22Jul

[いごこち」と「お金に対する覚悟」-1-

【趣味があるならば、】 

 こんにちは!
 「いごこち」の安原です☆彡★

 梅雨も明けて、暑い夏がやってきました。
 
 暑い夏に出会うと、汗だくになりながら、ピアノを弾いていたのが
 よみがえります。

 そのころ、音楽の道を目指すわけもでなく、音楽関係の仕事に
 つこうとと思うこともなく、ひたすら、ベートーベンのソナタと
 格闘していました。
 
 格闘というよりは、楽しみながらメロディーに酔って、結構きつい
 練習に励んでいたものです。幸せな時間でした。

 夏の暑さと「悲愴」や「熱情」や「月光」などのフレーズが重なり
 会います。それが、現れます。

   ++(以下facebookからの続き)++

 今では大きな「市」となりましたが、もちろん戦後、当時は南多摩郡
 といういかにも東京のはずれの、丘の一角でした。

 引っ越してきた一家四人は、やっと手にした、7坪半のトントン葺き
 のあばら屋で、電気、ガス、水道、下水道はなく、林の中の一軒家で、
 井戸を頼りに生活することから始まりました。

 真ん中の八畳ひと間に、四人が川の字になって寝ていて、朝、雨戸か
 ら通る節穴や継ぎ目から漏れてくる朝陽が包んでいました。

 家具はまったくなく、ただちょっと古めのピアノだけがありました。
 母が子供のころから親しんでいたそれを、生涯肌身離さず、持ち続け
 ていくものでした。

 甲斐性のない父だったからかもしれませんが、金銭も物質もほとんど
 ない貧しい暮らしでした。

 頼りになるものがピアノしかなくて、近所の先生に無理やり連れてい
 かれて、ピアノを習う真似事をはじめました。
 が、周りは女の子ばかりで、気おくれもしたこともあり習いに行くこ
 とがずっと好きになれませんでした。
 

 ところがある時、その中で一番熱心にやっていた上手な女の子と話を
 するようになり、ピアノの練習の競争のようなことがはじまりました。

 以来、この抽象的な楽器がすっかり好きになり、連弾や、二台のピア
 ノで遊ぶ、ピアノの音楽の楽しさにふけるようになりました。

 その時以来、僕の趣味はピアノを弾くことになりました。
 こんな図体の大きい楽器を相手にするなんて、いい趣味かどうかわか
 りません。
 
 しかし、あの夏のピアノとともにあった居心地のいい生活はひょっと
 したら今の原点になっているかもしれません。

 ここで思うのは、その時の「いごこち」の良さは、それを成り立たせ
 ている生活の支えなど関係なくあった、ということなのですね。

 いや、それがあったから、それを不問にして過ごしていられたという
 こともできるのかもしれません。

―居ごこち学会に「クリアリング研究会」のある意義
[いごこち」良さを招く土台
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